認知症ともの忘れのちがい

認知症ともの忘れの違いとは?
もの覚えが悪くなった、人の名前が思い出せなくなったなど脳の老化によるものを「もの忘れ」と言います。
しかし、認知症は「老化によるもの忘れ」とは違います。
認知症は、何かの病気によって脳の神経細胞が壊れるために起こる症状や状態をいいます。
認知症やもの忘れを予防することはできる?
認知症やもの忘れを予防することはできます。
認知症の予防には、日頃から脳の健康状態を良い状態に保つことが大切です。
もの忘れの予防には、認知機能の低下を予防するこが大切です。
                                  

脳トレの必要性

今、社会問題にもなっている認知症。厚生労働省の資料によると、2025年には65歳以上の高齢者のおよそ5人に1人が認知症になると予想されています。認知症を発症すると、本人様の生活の質(QOL)は大きく低下しますし、介護する側の負担も大きくなります。
そんなことから、注目を集めているのが「脳トレ」、脳を活性化させるトレーニングです。
認知機能を維持するためには、脳の血流が良い状態にしておくことが大切です。

認知機能に合わせた脳トレを!

認知症とは、認知機能が低下して日常生活や社会生活に支障をきたすことをいいます。
認知機能は加齢に伴い低下しますが、それぞれの認知機能を意識して脳トレを続けることで重症化を防ぐ可能性につながります。
認知機能は8つに分かれている
①記憶力
②注意力
③計算力
④見当識(現在の年月や時刻、自分がどこにいるかなど基本的な状況把握)
⑤遂行能力(物事を計画したり、優先順位をつけたりと、目標を成し遂げるために必要となる力)
⑥判断力
⑦言語能力
⑧社会的行動能力
どの機能から衰えていくかは人それぞれです。
ご自身が苦手になってきていることを見極めて、適切な脳トレを行うことが大切です。

✨日常生活が脳トレ✨

一見、頭をあまり使っていないような日常生活での行動も、脳を柔らかにすることによって結果的に脳を鍛える効果を生むことがたくさんあります。
散歩、ウォーキングには能力を高める効果もあった
ウォーキングは肥満の予防と改善に効果があるばかりでなく、脳血管性認知症につながる動脈硬化を防ぎます。また、ストレスを軽減し、脳を活性化して、アイディアを生みます。
笑いは脳を活性化させ、免疫力を高める
笑いはストレスを軽減し、脳をリラックスさせ、集中力を高めます。また、笑いは自律神経に働き免疫力を高めます。
日記やブログで大脳はフル回転
文章を書くことは、脳全体に負荷を与え、意欲・想像力を育てる最強の脳トレです。知識、経験、日本語力、文章構成力、共感力などさまざまな能力が関係します。

おすすめ脳トレ

🟠買い物の計算

買い物に行った際に、財布に1000円入ってるとして、98円のトマトと158円の牛乳と598円のお肉を買えば、合計はいくらで、お釣りはいくらでしょうか。

いくら持っていたか、何を買ったかなど、多くのことを同時に覚えておく必要があり脳トレに向いています。

🟠間違い探し

さまざまな脳トレの中でも、間違い探しは、視覚的に絵を覚え、それが間違っているかをこれまでの経験や絵から考え、何度も比較する必要があることから注意力や空間認識能力を鍛えることができます。

🟠塗り絵
塗り絵の図柄を見ると脳はどんな図柄だろうと考えたり、自分の過去の記憶にあるものと形や色などを照合してみたり、どこから塗ろうか、何色で塗ろうかと考えます。
そして実際に手を動かして塗る作業は、後頭葉・側頭葉・頭頂用・前頭葉の脳全体を活性化させます。
塗り絵をすることは脳全体の細胞を活性化させるので、認知症の予防に効果があるそうです。

まとめ

認知症予防には一つのことにとらわれず、全てを複合的に鍛えることが重要です。「脳トレ」は一つのルーツでありそれだけやればいいというものではなく、運動や食事、読書、周りの人とのコミュニケーションなど、五感を使った生活そのものが脳への刺激となり、機能維持につながります。さらに、認知症予防という観点から言うと、短期間、集中的にやればいいというものではなく、楽しく長続きするものでなければなりません。
ご自身の認知機能レベルにあった脳トレを取り組むことが重要です。
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