高齢者のこむらがえり

こんにちは!寒い季節になりましたね。

寒さのせいか利用者様からよく「足が痙攣して痛い」と声が増えてきました。

俗に『こむらがえり』や『足がつる』など言われていますが経験した事がある人も多いと思います。

そこで、今回こむらがえりについて原因や対処法など簡単ではありますが解説していきます。

 

こむらがえりについて(目次)
1.どういう人がなりやすいの?

2・こむらがえりになった時は・・・

3・予防するには?
4・抑える薬はあるの?

1どういう人がなりやすいの?

こむらがえりが起こる人はスポーツをしていいる学生から高齢者まで幅広いです。ある研究では50歳以上を対象とした調査で約37%以上がこむらがえりを経験したことがあると報告されています。
高齢者では筋肉の柔軟性の低下による血液循環や同じ姿勢でいる時間が長いなど筋肉の緊張が高い状態が続くとでこむらがえりが生じやすいと考えられています。
他にも以下のような原因が報告されています。

水分やミネラル不足

スポーツをする方に多いですが汗をかくことでに水分やミネラルが不足し痙攣しやすい状態になります。高齢者ではトイレを気にして水分量が少なくなったり、コーヒーをよく飲む方は利尿作用により水分が不足しがちです。
ミネラルとはナトリウムやカリウム、カルシウムなどを言い、不足すると筋肉への神経伝達がうまく機能しなくなってしまいます。

腰の疾患や抹消神経障害


腰椎ヘルニアや脊柱管狭窄症などの腰椎疾患による神経症状がある方は、神経を通して筋肉の緊張が高くなることもあり痙攣が生じやすくなります。

代謝性障害
妊婦によるホルモンバランスの変化や腎不全、甲状腺疾患、糖尿病等の既往がある方は代謝性変化により発生しやすいとされています。

薬物の副作用
高脂血症治療薬や降圧剤等の副作用で痙攣が生じやすくなることもあります。
ただし、命にも関わる大事なお薬でもあるので自分で薬を制限しないようにして下さい。

こむらがえりになったときは・・・

まずはゆっくり痙攣している筋肉をストレッチして下さい。
痙攣が起こりやすいふくらはぎと太ももの後ろの伸ばし方を載せておくので参考にしてみてください。

【ふくらはぎと太ももの後ろのストレッチ】

バスタオルなど使うと伸ばしやすいです!!

3こむらがえりを予防するには?

①バランスのいい食事

ミネラルやビタミンなども豊富な野菜などカルシウムが豊富ななど全体的にバランスの良い食事を心がけるのは大事です。

②水分補給

コーヒーだけではなく、水やお茶などがいいです。夏場は汗もかくのでスポーツドリンクが好ましいです。

③適度な運動やストレッチ

※やりすぎは痙攣を起こしやすいので注意が必要です。

4こむらがえりに効く薬はあるの?

こむらがえりに効く漢方として芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)があります。
効果として筋肉の急な緊張を緩め痛みを和らげる効果があります。
薬局でも売ってますが一度、かかりつけ医に相談して服薬した方がいいと思います。

まとめ

こむらがえりには色んな原因がありますが、高齢者の方はとくに運動不足により血液の循環も悪くなってしまうためより痙攣してしまいがちです。まずは水分補給や適度な運動を実施し予防していく事が大事だと思います。
夜中も痙攣して眠れないなど悩んでいる場合は漢方を処方してもらうことをおすすめします。

 

引用文献:定月ら こむらがえり総論

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