超音波治療器を併用することで野球肘の治りが早くなる!?

野球肘に対する超音波治療法

なかなか、投げられない”とういう状況が続くと選手として不安を抱きますよね?少しでも早く良くなるために、この記事では、野球肘の早期回復に向けて当院でよく使われている超音波療法について紹介して行きたいと思います。

野球肘とは

あまり、野球肘のことを知らない方のために、簡単に説明したいと思います。野球肘とは、投球動作を繰り返すことで引き起こされる肘の障害を指します。肘には多くの骨や軟骨、靭帯、腱などが存在しており、投球動作を繰り返し行うことで、軟骨や靭帯に損傷を受けることで痛みが生じます。多くの場合、投球動作を一時的に控え、肘を休ませることで治癒することが期待できます。しかし、数ヶ月以上にわたって投球動作を控えることを求められる場合もあります。投球動作を控えている間、可動域や筋力改善、強化、フォーム指導といったリハビリを実施しますが、当院ではより早い競技復帰に繋げるため超音波治療器も併用しています

野球肘が細かく知りたい方は⇨宜野湾整形外科 野球肘

超音波治療器とは

16000Hz以上の周波数のことを超音波と呼び、0.75MHzから3.3MHzの周波数帯が治療用での使用周波数となります。

超音波は周波数、出力により様々な用途の医療機器に用いられています

超音波の基本的な治療効果は温熱効果作用機械的刺激作用(非温熱療法)の2つがあり、出力、モードを調整し、作用を変えています。

画像引用:伊藤超短波株式会社 HPより

治療効果

超音波治療器には2つの用途があります。温熱療法非温熱療法です。温熱療法と非温熱療法では、効果が変わってきます。骨や靱帯の欠損では非温熱療法が効果的であるのに対し、筋肉や靱帯といった伸張性低下の場合は温熱療法が良いと言えます。わかりやすいように、以下の表にまとめてみました。

臨床効果 温熱効果 非温熱療法
疼痛コントロール
軟部組織の伸張性改善
腱損傷治癒促進 ×(慢性期では◯)
組織治癒強化
骨折癒合期間短縮 ×

引用:伊藤超短波株式会社 資料より

適応症例

基本的に、怪我をしたばかりの急性期でも、治療をすることができるのがこの機器の良い点です。以下のような症例に適用すると言われています。

腱鞘炎、バネ指、五十肩、野球肘、捻挫、関節炎、神経痛、骨折、腰痛、術後の拘縮・癒着など

引用:伊藤超短波株式会社 資料より

実用例

それでは実際に、どのような症例に適応しているのか見てみましょう。

野球肘(内側側副靭帯損傷 など)→非温熱療法

*急性期の大半は非温熱療法で開始します。急性期の痛みが引いてきた後、理学療法士や作業療法士が病状を判断した後、温熱療法に治療をシフトしていきます。

◯テニス肘、ゴルフ肘(内側上顆炎 など)→温熱療法

*この治療は、慢性期でよく利用します。マッサージといった徒手では十分な効果が得られない部位に対し実施することで効果が得られることに期待が持てます。

まとめ

超音波治療器は、急性疾患にも使用することができ、浮腫、水腫、血腫の軽減も期待できます。

受傷後、すぐに利用可能なため、怪我の絶えないプロスポーツチーム、スポーツクラブ等でも多く利用されている機器です。料金も、運動器リハビリテーション料の中に組み込まれているため、リハビリと併用しながら超音波治療器を利用し、早期回復に繋げていただけたらと思います。

宜野湾整形外科医院 リハビリテーション科  福地