捻ると痛む手首 TFCC損傷かも
安静にしている時の痛みはあまりないが、ドアノブなどを捻る際、手首に痛みが走ったり重たい物を持つと痛みが出るなどの症状で日常生活に支障をきたし困っている方はいませんか?今回、TFCC損傷の病態とテーピング方法について簡単に解説していきたいと思います。
TFCC損傷とは
手首のクッションとしての働きや関節の安定性を高めている、三角線維軟骨複合体(TFCC)が損傷し発症します。転倒の際に手をついた時などの外傷によって生じる場合と、仕事やスポーツなどで慢性的に手首を使いすぎによって生じる場合があります。損傷による手関節の動きによる痛み(図1)や不安定感が主な症状です。日常生活ではドアノブ回しやタオル絞り、蛇口の開閉、ペットボトルの蓋の開閉、包丁やハンマーの使用時などに痛みが出現したりします。
図1
TFCC損傷のテーピング方法
TFCC損傷と診断された場合、保存療法が第一選択になります。軟部組織の修復には8〜12週必要になります。炎症や痛みが改善する2〜3週の間は関節を固定し安静にしなければなりません。そのため自分でも巻けるテーピング方法をご紹介します。
使用するのは、キネシオテープ(伸縮性があるテープ)です。やり方は動画内にて説明しています。注意点は、テープを貼る際にシワがつくと違和感や不快感に繋がるのでシワが寄らないように貼るようにしてください。
テーピングは関節の安静をはかる為の保護としての役割をしていますが痛みが残存する場合などは早めに病院受診をしてください。