デイサービスとデイケアの違いは?

「通所サービス」と呼ばれるサービスの中によく間違って認識されているのが、“デイサービス”“デイケア”の2つです。普段、介護保険の利用をしていない利用者や家族にとって、いざサービスを利用する場合、“一緒ではないの?”“何が違うの?”という声は多々聞かれます。そこで、ここではその違いを説明を行い、自分似合った事業所探しの材料にして頂きたいと思います。

目次
1.通所介護(デイサービス)
①通所介護とは
②人員基準
③通所介護の内容
2.通所リハビリテーション(デイケア)
①通所リハビリテーションとは
②人員基準
③通所リハビリテーションの内容
3.まとめ

1.通所介護(デイサービス)

①通所介護(デイサービス)
通所介護は、要介護者に老人デイサービス事業を行う施設または老人デイサービスセンターに通ってもらい、入浴、排泄、食事などの介護生活などについての相談・助言健康状態の確認、その他の必要な日常生活上の世話機能訓練を行うサービスです。サービスの実施により、利用者の社会的孤立感の解消と心身機能及び生活機能の維持・向上、家族の身体的・精神的負担の軽減を図り、利用者が自立した在宅生活を営めるよう支援します。

②人員基準は?
生活相談員、介護職員、看護職員、機能訓練指導員で構成されています。その際、機能訓練指導員は理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護職員、柔道整復師士、あん摩マッサージ指圧師、、一定の実務経験を有するはり師、きゅう師のいずれかとされています

まえはら
運動特化型のデイサービスに通いたいと考えている場合、どのような資格者がリハビリをしているのか確認してみるのも良いかもしれません。

③通所介護の内容
通所介護では、食事の提供や介助、希望者への入浴の提供や介助、個別の機能訓練(日常生活訓練)や小グループでの作業療法、ゲームなどによる機能訓練、レクリエーションも行います。また、送迎も基本サービス費に含まれます。

まえはら
デイサービスの選択をする場合、レクや機能訓練で何をしているのか。毎日、一定のことをしていないか。など、ある程度ここで良い施設なのかどうなのか判断する材料となります。自分に合った施設探しの、材料の一つにするため注意してみてみると良いかもしれません。

2.通所リハビリテーション(デイケア)

①通所リハビリテーション
通所リハビリテーションでは、病状が安定期にある要介護者に介護老人保険施設や病院、診療所に通ってもらい、理学療法、作業療法、その他必要なリハビリテーションを行います。従業者が共同して、次のような目的でサービスを実施します。

・身体機能の維持・回復、生活機能の維持・向上
・認知症高齢者の症状軽減、落ち着きのある日常生活の回復
・心身機能、ADL、IADLやコミュニケーション能力、社会関係能力の維持・回復、社会交流の機会の増加

②人員基準は?
医師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師・准看護師・介護職員で構成されます。
デイケアの場合、基本的にリハビリを行うのは理学療法士、作業療法士または言語聴覚士の国家資格有資格者となります。

まえはら
デイケアを選択する場合、高次脳機能障害や失語症を伴う場合は、言語聴覚士のいるデイケアにいくことをお勧めします。

③通所リハビリテーションの内容
通所リハビリテーションは、リハビリテーションと医療的ケアの機能を併せ持っていることに特徴があります。具体的には以下のリハビリテーションが実施されます。

個別リハビリテーション:利用者の障害に応じてADLやIADLの改善を図るリハビリテーションを行う。独居の人への調理訓練や口腔機能の低下や低栄養状態にある人への個別指導も含む。
集団リハビリテーション:集団で各種体操、レクリエーション、創作活動などをし、心身の機能維持や改善を図る。
居宅生活の支援:ここの障害に応じ、居宅での介護方法や過ごし方、住宅改修や福祉用具の利用など環境整備についての助言を行う。

まえはら
デイケアやデイサービスともに、半日型や1日型があります。もちろん、1日型になれば料金が高くなります。自分の状態に合わせて選択すると良いと思います。

まえはら
1日は居たくない…運動だけでいいな…→半日型のデイケアお風呂も、レクもしたいな…→1日型のデイケアデイサービス 等

まとめ

デイサービス、デイケアの違いを述べてきましたが如何でしたか。
基本的には、利用の際に介護支援専門員がついているため色々な事業所を紹介してもらえます。
デイサービスも多様化しており、リハビリ特化型デイサービス等も出てきています。
自分に似合った事業所に巡り合うために、様々なところに見学に行くことをお勧めします。

通所リハビリテーション まえはら

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