野球肘【内側障害】Q&A  診断・ノースロー期間・治療について

 

Q.野球肘はどのように診断するの?

 A.診断は問診や圧痛・ストレステストなどの理学所見と、レントゲン・超音波検査(エコー)などの身体所見から診断します。レントゲンでは、靭帯付着部の骨が剥離した骨片(剥離骨折)が認められる場合があります。超音波検査(エコー)では、肘内側の靭帯の損傷や炎症が確認できます。

 

Q.レントゲンやエコーの再検査の頻度は?

 A.頻度としては、月に1回は再検査して骨の融合度合いや、靭帯の炎症の程度をチェックします。

 

Q.ノースロー期間はどのくらい?

 A.野球肘の診断がついてから3〜6週はノースロー期間になります。この時期は肘関節に炎症が生じており、炎症が引くのに重症度にもよりますが、1ヶ月程かかるためノースロー期間としています。

その間に、痛みの治療やリハビリを行い、競技復帰を目指します。

 

Q.痛みの治療って何をするの?

 A.患部の痛みに対して、ステロイド注射や痛み止めの薬を服薬して疼痛コントロールをします。他にも、LIPUS(低出力パルス超音波)で骨折部の骨融合を促す方法や、ESWT(拡散型衝撃波)で痛みの抑制や痛みのある細胞を修復するなど、物理療法も行います。

 

Q.薬や注射、物理療法で野球肘は完治しますか?

 A.いいえ。注射や服薬、物理療法は根本的な治療ではなく、あくまでも痛みを抑える為の治療です。野球肘は投球動作の中でうまく身体を使えず、肘関節にストレスがかかり発症する為、肘関節以外の身体の使い方の再教育・コンディショニングを整えていかなければなりません。そこで大切になってくるのが、リハビリです。

 

Q.リハビリは何をするの?

 A.リハビリでは、投球に必要な筋力や柔軟性、身体の使い方、投球フォームなど身体の状態を評価し、肘にストレスのかからない様に治療を施行します。治療では、ストレッチや筋力トレーニング、動作指導など患者さんに必要な治療を施行していきます。

 

Q.大会直前の場合もノースローにしないとダメですか?

 A.基本的にはノースローにして欲しいところですが、大会の時期をみて医師と相談の上、決めていきます。

投球が認められた場合、テーピングや注射などで痛みを緩和して試合に挑んでもらいます。その大会が終わるとノースロー期間を設けて安静にします。

 

Q.野球以外でやったらダメのことありますか?

 A.体育の授業でも投球動作をするドッジボールやソフトボールなども禁止です。また、バドミントンやテニス、バレーボールなども投球動作に似ており肘関節にストレスが加わるため行わない様にしましょう。また、跳び箱やマット運動も行わないようにしましょう。