野球肘:内側のセルフストレッチングとトレーニング

はじめに

こんにちは。今回は、野球肘の内側型に対するストレッチングやトレーニングを発信していきたいと思います。
因みに、ストレッチやトレーニングの方法はたくさんあるので自分に合う事を行うようにしましょう。

まず、ストレッチやトレーニングを行っていい基準ととしてセルフチェックを行った上で異常がない場合のみ推奨します。
下記のようなセルフチェックを自分や父母、もしくはチームメイト、監督・コーチと行うようにしましょう。

セルフチェック

ストレッチ

前腕のストレッチ

①前腕の手のひら側の筋肉をストレッチングする方法です。
全体的にストレッチングを意識します。

 

 

 

 

 

 

 

②①と同じような方法で、人差し指をあげ人差し指の付着している筋肉を意識させます。(浅指屈筋と深指屈筋)

 

 

 

 

 

 

 

 

③①、②と同様に中指をあげた状態にすることでより意識させます。

 

 

 

 

 

 

 

 

トレーニング

投球動作でボールリリースの際の指の使い方を意識させるトレーニング。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内側に付着している靭帯の補助、保護の役割を行う筋肉のトレーニング

a.尺側手根屈筋

 

 

 

 

 

 

 

 

b.浅指屈筋

 

 

 

 

 

 

 

 

c.円回内筋

 

 

 

 

 

 

 

 

筋肉の説明

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

肘内側の靭帯損傷や炎症に対する、予防リハビリテーションとして、肘周囲のストレッチやトレーニングが有効との報告もあります。

また、投球動作不良により肘以外の肩や体幹、下半身の可動域が不足している場合もあります。このようなチェックを行うには、専門でメディカルチェックを行っているところか、専門病院などで診てもらった方が良いかと思います。

今回は、あくまでも痛みがない状態での予防法であるため、痛みがある状態で投球する事やこのような予防で行うトレーニングは遠慮した方がいいかと思います。自分の状態に合わせた、ストレッチ・トレーニングの選択を行いましょう。

参考文献・引用文献

・カラー版 筋骨格系のキネシオロジー

原著第2版 Donald A.Neumann 原著 嶋田智明 有馬慶美 監訳

・臨床スポーツ医学:笠原政志 投球障害肘を考える 臨床編 投球障害肘の予防トレーニングVol.36,No.11(2019-11)

・臨床スポーツ医学:鈴木智 投球障害肘を考える 臨床編 投球動作肘に対する病院理学療法士の考える Tommy john Surgery の適応

Vol.36,No.11(2019-11)