【はじめに】 前回、「投球初期動作が及ぼす影響」で下半身の使い方やトレーニングを紹介したので、今回は、投球障害で多い肩関節周囲に着目してトレーニングを紹介していきます。 【投球障害の要因】 投球障害の要因は大きく3つに分けられます。 柔軟性の問題:練習の積み重ねによるオーバーユースで筋肉や腱、靭帯が硬くなり関節の動き...
【はじめに】 投球時に監督やコーチ、指導者に「体の開きが早い」「インステップになりすぎている」など指導をされた経験がありませんか?その原因には投球始めの下半身の使い方に問題があるかもしれません。そこで今回は投球初期の下半身の使い方に注目していきます。 【投球動作における5つの相】 投手のピッチングやキャッチボールで...
野球選手の肩外旋筋筋力低下を予防する「棘下筋&小円筋トレーニングとストレッチ」 肩関節 外旋筋(棘下筋・小円筋) 図1の赤線で囲われたイラストは、投球動作のなかの「レイトコッキング期~フォロースルー期」と呼ばれる瞬間です。 図1 この「レイトコッキング期~フォロースルー期」で重要な筋肉は、「棘下筋(きょくかきん)」と「...
【はじめに】 みなさん、野球でボールを投げる時に「指や腕にビリッとした痛み」や「しびれ」、「脱力(力が入らない)」などといった症状が出たことがありませんか。 このような症状は、投球動作による神経障害が疑われます。野球による神経障害とはどのようなものがあるでしょうか。 代表疾患としては、主に①四辺形間隙症候群(しへんけい...
野球をしていて、投球動作中や試合の翌日に肩の後方が痛くなったことはありませんか? 今回は、野球肩の中でも、後方の痛みインターナルインピンジメント(PSI)の病態や原因、テスト方法について説明していきたいと思います。 まず始めに、投球動作では(ワインドアップ期~フォロースルー期)までのフェーズがあり、それぞれのフェーズに...
野球肩とは投球動作を起因とした肩関節の痛みや引っ掛かり感、違和感などを主症状とする肩関節疾患の総称であり、その病態も様々です。原因として投球過多、体幹や股関節の柔軟性低下、肩や肩甲帯の筋力不足など肩だけでなく全身的な要素が関与しますが、非効率的な投球動作が原因となり引き起こされることが多いと言われています。今回野球肩が...
野球肩とは 野球肩(投球障害肩)とは投球動作(ワインドアップ期~フォロースルー期)において肩を痛めるスポーツ障害です。 小学生・中学生の成長期~成人まで年齢層は幅広く症状や病名もそれぞれ、異なってきます。 一定期間のノースロー(投球禁止)で肩の安静を保つなどの保存療法で改善するケースもありますが場合によっては手術になる...